トラックログを間引きしてポイント数を減らす

GPSで一日中ログを取得していると、データ量がかなり大きなものになります。たとえばログの取得モードを時間にして、取得間隔を1秒に設定していると、3時間で軽く1万ポイントを超えてしまいます。これを最近人気のルートラボやヤマレコなどに投稿しようとした場合、ポイント数が多すぎて拒否されてしまいます。このような場合、轍の「間引き機能」を利用してポイント数を大幅に削減することができます。

轍の間引き機能は単純にポイントを間引くのではなく、できるだけ元のトラック形状を維持するように高度な最適化を行っています。そのため間引きを行っても視覚的にはほとんど劣化することなく、大幅にポイント数を減らすことが可能になります。ルートラボやヤマレコに投稿したい方はぜひお試し下さい。

轍で間引きを行うためのポイントは二つです。まず一つはトラックの設定で「間引きを行う」を有効にすること。もう一つはトラックタブの右端にある「間引き保存」のオプションをチェックすることです。この二つが両方とも有効になっていなければなりません。以下に操作手順を示します。

まず間引きを行いたいトラックを選択して「プロパティ」ボタンをクリックするか、目的のトラックをダブルクリックして下さい。

simplify_do.png(16412 byte)

すると「トラックの設定」ダイアログが開きます。

simplify_setting.png(9931 byte)

ここで、「間引き設定」の中の「間引きを行う」にチェックを付けて下さい(デフォルトではチェックされています)。次に目標ポイント数を適切に設定します。これは正確にそのポイント数にするというものではなく、指定されたポイント数を超えない範囲で最適化するというものです。設定が終わったら[OK]をクリックしてダイアログを閉じて下さい。

次にGPXのエクスポートに移りますが、その前にトラックタブの右端にある「間引き保存」オプションにチェックを付けて下さい。このオプションをチェックしないと、トラックの設定で「間引きを行う」にチェックしても間引きは行われません。

simplify_check.png(8296 byte)

上記を確認後、最終的にGPXのエクスポートを行います。轍は現在読み込まれているすべてのデータをまとめてエクスポートする仕様になっていますので、必要のないデータはあらかじめ削除しておいて下さい。準備ができたらメインメニューから「ファイル」→「エクスポート」→「GPX」の順に選択して実行します。

simplify_export.png(23833 byte)

これで所望のポイント数以下に間引きされたGPXファイルが出力されました。「ブラウザでプレビュー」ボタンをクリックして間引きの結果を確認することをおすすめします。

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