チュートリアル

ここではGPSからトラックログをインポートし、トラックにデジタルカメラで撮影した写真を貼り付けてGoogle MapsやGoogle Earth上に表示するという基本的な作業の流れについて説明します。それ以外の作業についてはリファレンスマニュアルを参照しながら行って下さい。

ログファイルの準備

本アプリケーションにはGPSとの通信機能は実装されておりません。まずGPSデバイスからトラックログをダウンロードしてGPXファイルなどに出力する必要があります。たいていの場合、GPS本体にトラックログを取り込むための専用ソフトが添付されています。フリーで手に入るものでは『カシミール3D』があると便利です。このソフトさえあればほとんどのGPSからトラックログを取り込んでGPXファイルに出力できるだけでなく、あらかじめ連結したり修正したりすることも可能です。

GARMIN製の最近の機種であればPCとUSBマスストレージ接続することにより、直接GPXファイルを取り出すこともできます。通常GPXファイルはデバイス本体側の以下のフォルダに格納されています。

\Garmin\GPX\Current(現在のトラックログの場合)
\Garmin\GPX\Archive(アーカイブされたトラックログの場合)

また最近はスマートフォンに内蔵のGPSでもトラックログを取得してGPXファイルに出力できる専用アプリがあります。登山やサイクリング用途であれば『山旅ロガー』がおすすめです。

各ソフトウェアの使用方法についてはここでは説明しません。それぞれのマニュアルを参照して下さい。

作成の準備

メインメニューから[ファイル]→[新規作成]を選択すると確認のダイアログが表示されますので[はい]をクリックします。この操作は現在読み込まれているデータをすべてクリアして初期状態に戻します。アプリケーションを起動した直後であればこの操作は必要ありません。

new_document.png(17872 byte)

トラックログのインポート

メインメニューから[ファイル]→[インポート]を選択すると[ファイルを開く]ダイアログが表示されます。[ファイルの種類]からログのファイル形式を選択し、ログファイルのあるフォルダに移動して下さい。目的のファイルを選択したら[開く]ボタンをクリックします。

import_track.png(17531 byte)

[Ctrl]キーを押しながら選択すると複数のファイルを同時に読み込むことができます。
エクスプローラなどからファイルをドラッグ&ドロップすることによってもインポートできます。
インポートしたファイルはトラックリストに追加されていきます。

トラックの選択

[トラック]タブをクリックして[トラック]ページに移動します。読み込まれたトラックがトラックリストに表示されています。目的のトラックをダブルクリックすると[トラックの設定]ダイアログが開きます。

select_track.png(14402 byte)

目的のトラックを右クリックして表示されるポップアップメニューから[プロパティ]を選択するか、[Enter]キーを押しても同じことが行えます。
この時点で「最高速度」をチェックして下さい。GPSの測位不良により実際にはあり得ない速度が記録されている場合があります。その場合は「ノイズフィルタ」ボタンをクリックして異常なデータを削除することができます。

トラックの設定

ここではトラックの表示スタイルを指定します。とりあえずそのままでも構いませんが、トラック名や表示スタイルは必要に応じて設定し直して下さい。特に重要なのは[間引き設定]です。GPSからダウンロードしたログはポイント数が多すぎるため、そのままHTMLに出力すると表示されるまでにとても時間がかかったり、動きが重くなったりします。PCやブラウザの性能によって異なりますが、快適に閲覧できるための目安は1000ポイント以下と考えて下さい。ログに含まれるポイント数は[元のポイント数]に表示されていますので、それを参考にして多くなりすぎないように調整して下さい。設定が完了したら[OK]をクリックしてダイアログを閉じて下さい。

track_dialog.png(9377 byte)

間引きはHTMLの出力にだけ適用され、元のデータには影響を及ぼしません。
[プロフィールマップ]は特別な目的がない限り[自動設定]で十分です。

画像の追加

[画像]タブをクリックして[画像]ページに移動し、[画像追加]ボタンをクリックします。[ファイルを開く]ダイアログが表示されますので、追加したい画像ファイルを選択して[開く]ボタンをクリックして下さい。画像のほか、どんなファイルでも追加することはできますが、自動的に縮小して貼り付けられるのはJPEG画像だけです。

add_images.png(10899 byte)

[Ctrl]キーを押しながら選択すると複数のファイルを同時に追加することができます。
エクスプローラなどからファイルをドラッグ&ドロップすることによっても画像を追加できます。

ウェイポイントの自動作成

[画像]ページにある[ウェイポイント自動作成]ボタンをクリックすると写真の撮影時刻とトラックログを照合して自動的にウェイポイントが作成されます。サムネールの作成に少し時間がかかりますので終了するまでお待ち下さい。

create_waypoints.png(18060 byte)

ウェイポイントの自動作成が完了後、照合結果を確認するダイアログが表示されます。ここで×が付いているファイルは照合に失敗したことを意味します。ダイアログの説明にしたがって原因を確認して下さい。

matching_result.png(9759 byte)

ウェイポイントの一覧

ウェイポイントの自動作成が完了したら[ウェイポイント]タブをクリックして[ウェイポイント]ページに移動し、ウェイポイントが作成されていることを確認して下さい。地点名は自動的に「画像+連番」で付けられています。

waypoint_list.png(130869 byte)

初期状態では画像の追加順に地点が作成されます。時間順に並び替えたいときは、[ウェイポイント]タブ上で右クリックして表示されるポップアップメニューから「日時順にソート」を選択します。

ウェイポイントの選択

ウェイポイントリストから目的のウェイポイントをダブルクリックすると[ウェイポイントの編集]ダイアログが開きます。

select_waypoint.png(16912 byte)

目的のウェイポイントを左クリックで選択してから[プロパティ]ボタンをクリックするか、[Enter]キーを押しても同じことが行えます。

ウェイポイントの編集

地点名にわかりやすい名前を付けて書き換えます。その他必要があれば[リンクURL]や[説明]を入力して下さい。

縦位置で撮影した写真は[画像の回転]を選択することにより自動的に回転させて出力することができます(サムネールには反映されません)。

[区間の区切り]にチェックするとプロフィールマップに地点名を表示することができます。また区間解析での区切りとしても扱われます。

編集が終わったら[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じて下さい。以下、すべてのウェイポイントについて同じことを繰り返します。

edit_waypoint.png(32634 byte)

Google Mapsの設定

[出力設定]ページにある[ページ]、[マップ]セクション内で地図とページ全体の表示スタイルを設定します。とりあえずデフォルトのままでも構いません。

style_settings1.png(12014 byte)

[マーカー]セクション内ではウェイポイントのマーカーをクリックしたときに表示されるポップアップウィンドウ内の情報について表示を制御します。必要のない情報はチェックを外して下さい。

style_settings2.png(3939 byte)

マップのプレビュー

すべての編集が終わったら[マッププレビュー]ボタンをクリックして仕上がりを確認してみましょう。画像の縮小に時間がかかりますので終了するまでお待ち下さい。

map_preview.png(12463 byte)

ブラウザで確認

「既定のブラウザ」に指定されているブラウザが自動的に起動し、Google Mapsのページが表示されます。意図した通りに表示されていることを確認して下さい。

preview_on_browser.png(149172 byte)

HTMLファイルをエクスポート

作成したGoogle MapsコンテンツをWeb上で公開するにはHTMLファイルとして出力し、サーバー上にアップロードする必要があります。

[ファイル]メニューから[エクスポート]→[Google Maps HTML]の順に選択し、適当な名前を付けて保存して下さい。拡張子は自動的に.htmlが付けられます。

export_html.png(24240 byte)

縮小された画像は"ファイル名_files"というフォルダに格納されています。このフォルダにはGoogle Mapsを表示させるためのJavaScriptコードも格納されていますので、一緒にアップロードしないと地図が表示されません。サーバーにアップロードするときは、必ず"ファイル名_files"フォルダも階層関係を保ったままアップロードして下さい。
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Google Earthの設定

ここからはGoogle Earthコンテンツを作成する場合の手順です。

[出力設定]ページにある[Google Earth]セクション内で設定を行いますが、特別な目的がない限りデフォルトのままで問題ありません。

earth_settings.png(2464 byte)

KMLファイルをエクスポート

Google Earthを使って航空写真上に情報を表示するにはKMLまたはKMZファイルに出力します。

[ファイル]メニューから[エクスポート]→[Google Earth KML]の順に選択し、適当な名前を付けて保存して下さい。拡張子は自動的に.kmlが付けられます。

縮小された画像は"ファイル名_files"というフォルダに格納されています。配布するときはこのフォルダも一緒に配布して下さい。

export_kml.png(24799 byte)

KMZファイルに出力すると付随する画像などをまとめて一つのファイルにできるので、メールでやりとりする場合などに便利です。

データの保存

作業が終わったら、最後にデータを保存しておきましょう。「轍」独自の.wdfファイルに保存しておくと、いつでも呼び出してもう一度編集を加えることができます。

[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]メニューを選択すると[名前を付けて保存]ダイアログが表示されますので、適当な名前を付けて保存して下さい。拡張子は自動的に.wdfが付けられます。

save_data.png(17200 byte)

.wdfファイルには間引きの設定に関係なく、元のトラックログが全部保存されます。またほとんどの設定項目もすべて保存されます。
画像は.wdfファイルには保存されず、元画像へのリンクとして保存されます。このため元画像のあるフォルダを移動したり名前を変更したりすると画像が読み込めなくなりますのでご注意下さい。
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