GoogleMaps APIの完全廃止について
Googleマップが新料金体系に移行
2018年6月11日より、GoogleMaps APIを含む地図情報サービスが全てGoogle Maps Platformに統合され、料金体系が大きく変わります。
これまではマップへのアクセスが1日あたり25000ページビューまでは無料、それを超えた分については従量制で課金されるという仕組みになっていました。この場合たとえ制限を超えたとしても、APIキーを指定して支払を有効にしない限り、マップが表示されなくなるだけで実際に課金されることは一切ありませんでした。
しかし新料金体系に移行後はAPIキーの使用と決済情報の登録が必須となり、要件を満たさなければマップが表示されなくなります。つまりAPIキーに決済情報が紐付けられているため、制限を超えると自動的に請求が発生します。要点は次の通りです。
- 無料で利用できる範囲は毎月200ドル分まで。
- 200ドルで利用できる範囲はウェブブラウザ上の動的マップの場合、毎月28500ページビューまで。
- 無料利用分を超えると1000ページビューにつき7ドルの課金が発生。
- APIキーを使用しないと2018年6月11日以降、マップが表示されなくなる。
詳しい情報はGoogle マップ プラットフォームをご覧下さい。
「轍」の対応
上記の変更により、無料で提供することが不可能になったため、バージョン4.20でGoogleMaps APIに依存する機能をすべて廃止しました。旧バージョンを使っても2018年6月11日以降は当該の機能が使用できなくなります。
GoogleMaps APIの代替として、バージョン4.20でオープンソース系のLeaflet APIへのエクスポート機能を実装しました。これにより従来のオープンストリートマップと地理院地図、空中写真(国内のみ)が利用できるようになります。
既存コンテンツへの影響
従来のGoogleMaps APIを利用して作成されたGoogleマップコンテンツは、2018年6月11日以降マップが表示されなくなります。復活させたい方は、以下のいずれかの方法で対応して下さい。なお移行に関してサポートは一切いたしません。質問も受け付けません。
1. Leaflet APIに移行する
轍データファイル(.wdf)として保存してあれば、バージョン4.20以降で再読込することにより、Leaflet APIを含むHTMLファイルを出力することができます。面倒ですが、すべてのコンテンツを作り直して下さい。
なお初期マップタイプの内容が変更されているため、再読込を行うとマップタイプが入れ替わります。読込後に改めて設定し直して下さい。
2. GoogleMaps APIをそのまま利用する
どうしてもGoogleマップを利用したい方は、自分でAPIキーを取得し、決済情報を登録した上でご利用下さい。その際すべてのコンテンツに対し、HEADセクション内にある次の行を修正して自分のAPIキーを埋め込む必要があります。
<script type="text/javascript" src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=自分のAPIキー®ion=JP"></script>
APIキーを埋め込んでも支払を有効にしない限りマップは表示されません。個人サイト程度であれば実質的に無料ですが、突発的にアクセスが増大すると請求が発生する可能性がありますのでご注意下さい。多額の請求が発生しても作者は一切責任を負いません。
「轍ONLINE」への影響
2018年5月30日をもちましてGoogleMaps APIを廃止し、Leafletへの移行作業が完了しました。オープンストリートマップと地理院地図ならびに空中写真(国内のみ)は従来通りご利用いただけます。